一昔前までは日本人の英語の先生たちの中に

「日本語では『持ち帰り』を「テイクアウト」と言いますが、英語ではあまり使わないんです。」

と説明する人がいらっしゃいました。そういう先生方はたいてい「一般的に英語でテイクアウトをお願いしたいときは “to go” や “take away” を使います。」と説明します。確かにアメリカ圏では “to go”、イギリス・オーストラリア圏では “take away” がよく使われ、”take out” のニュアンスが日本語の「テイクアウト」に比べると限定的です。

ところが最近では英語圏でも “take out” が日本語の「テイクアウト」のように広く用いられるようになってきました。言葉の役割って少しずつ変わるものなんですね。

娘と父の二人暮らしで交代で夕食当番をしているふたり。仕事が忙しいパパはついテイクアウトに頼り勝ち。そんなパパを気遣って(健康のことを考えて)さり気ない娘のセリフ「今夜はテイクアウトは無しね」を聞き取ってみましょう。

「テイクアウト」は “take out” をそのまま使えるとして、あとは「無し」をどう表現すればよいか、考えてみましょう