今まで私たちは英会話のフレーズ集を通してキレイでまとまったセリフを中心に学んできました。ところが実際の日常会話では、時には自分勝手で自分が言いたいことだけ言って相手の気持ちはお構いなしになることもしばしばあります。そういうときの会話はお互いに一方通行で、ちぐはぐになるもの。そういう会話も経験していないと映画やドラマを楽しむことはできません。
今回のワンシーンは二人の女の子とその両親、さらにもう一人、両親がいないために、この家に引き取られた女の子の5人のセリフです。
二人の娘たちはスマホを持っていますが、女の子は持っていません。ある朝、娘のうち一人が、スマホのスクリーンにちょっとヒビが入っているというだけで、もう使いたくないと言い出します。母親はその日のうちに新しいスマホを買うことを約束します。スマホがない女の子は捨ててしまうならヒビが入っていても使いたいと喜びます。父親は、そんな女の子の小さな喜びにも無関心で、朝の支度を急がせます。