語彙を意識的に増やすためには、同じものを繰り返した方が効果的です。今日から1カ月間、夜寝る前に(ベッドに横たわりながら)リラックスして、英語ネイティブの音声を聞きながら、いつものようにシャドーイング・リピート・リプロダクションをして、朝起きたら、 英語ネイティブの音声を聞きながら英文テキストを読んでみましょう。

眠る前に覚えたいものや理解したいものを聞いたり読んだりして、とりあえずインプットし、少しでも疲れてきたり理解できなくてイライラしてきたら、すぐに寝る、というだけ。

脳には「海馬」と呼ばれる部分があり、海馬は眠っている間に活動しています。何をしているのかというと、起きている間にインプットした情報を整理整頓してくれているのです。

寝る前にインプットして寝る。起きたら、聞いたり読んだりする。寝る前にインプット。寝る。起きる。聞いたり読んだりする。寝る・・を繰り返すのです。

そうすると、最初は訳が分からなかった英文でも次第に「耳や目になじむ」ような感覚を覚えるようになってきます。

ポイントは寝る前にインプットする際にそれが理解できないからといって「イライラしない」ということです。イライラしながら読んでしまうと、脳が上手に働かないため、インプット自体が起こりにくくなってしまいます。インプットされていなければ当然のことながら寝ている間の情報整理は起こりません。

まったくチンプンカンプンなら、聞き流したり英文を眺めるだけでも構いません。リラックスしていれば、それだけでインプットは起こります。

私は、これを「シチュー効果」と呼んでいます。シチューは一晩寝かせると味が具にしみ込んでさらにおいしくなるので、そこから連想して名づけました。

多くの人はこの「シチュー効果」を知らないので、すぐに理解できないことがあったり、覚えられないことがあるとイライラしてしまいますが、この方法を知っていれば少しでもイライラや疲れを感じたら「寝よう」と思えるので、学習がとっても楽になります。

シチューは眠ているうちに味がしみ込んで、起きたら勝手においしくなっているのと同じように、知識も眠ている間に脳に定着して、起きたら自然に理解しやすくなっているのです。

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