ステップ③:PicTac活用とAIヒントの使い方Q&A(保存版)

学習者の方から頂いたご質問(原文そのまま)と、私からの回答をまとめました。まずはこのページを上から順にご覧ください。必要に応じて、PicTachttps://me100.e-lab.cc/pictac/ から開けます。

質問①:PicTacのプロンプト構成と最小セット

📩 ご質問(原文そのまま)

山口先生 お世話になっております。

ステップ③でPicTacを使う場合についての質問です。
https://me100.e-lab.cc/pictac/ PicTacアプリ(ChatGpt組み込み・期間限定無料利用)をステップ③でAIから単語・フレーズをもらう使い方について質問させて下さい。

先生のご指示:プロントを生成→プロンプトをコピー→ChatGPTを開く→ChatGPT画面でスクショしたマンガイラスト1ページを添付して送信→帰ってきたヒントをチラ見して、タイマーを再開して、自力で発声する

質問1. 上記URLに記載されたプロンプトコピーは、①依頼 ②最優先ルール:画面未添付への対応 ③重要 ④課題 ⑤初級・基本説明ヒント(標準) ⑥ 初回の出力フォーマット(ヒントのみ)⑦私の提出後にしてほしいこと の6項目に分かれています。

ステップ③自学習練習で英単語・フレーズのヒントをもらうには、①依頼③重要④課題 ただし、④を以下のように書き直す。「このマンガイラストからあなた(ChatGPT)が思い浮かぶ、英会話初級レベルの英単語・フレーズを出力してください。」

以上の①依頼、③重要、修正後の④をマンガイラストを添付してChatGPTにお願いすることで宜しいでしょうか?

とりあえず、今日のところはChatGPTに A Diferent Pathの4ページのイラストを送り、以下の英会話初級用と指定して英単語・フレーズの出力をもらいました。
(※各ページのリスト原文は割愛)

💡 私からの回答

結論:はい、その3項目(①依頼・③重要・④課題)で十分です。
とくに④を「このマンガイラストから思い浮かぶ英会話初級レベルの単語・フレーズ」と明記するのは目的に合っていて◎です。

運用のコツ(3点)

  1. まず自力で声出し → 出ないところだけAIヒント。(ヒントは“足場”で、目的ではありません)
  2. ヒントはチラ見 → すぐ閉じる → 再び自力。(“黙る時間”を最小化)
  3. タイマー活用。 最初は1ページ1分 → 慣れたら1ページ2–3分、全体10分を目安。

質問②:AI要約のズレと“再依頼”のコツ

📩 ご報告&ご質問(原文そのまま)

山口先生、お世話になっています。
早速のご回答誠にありがとうございます。おかげさまで確信をもって進められます。

先生、ChatGPTの使い方で、他の方にも有益だと思われる一つ発見がありましたので、共有の意味で報告します。

先に送ったChatGPTの回答ですが、各ページの最初に短文要約が書いています。特にページ1と2の要約は、イラストに沿っているとは思えません。ページ1 道の分かれ道で立ち止まって考える場面、ページ2 人と出会い、道を尋ねる・教える場面 と書いてありますが、そのようには全然見えません。私もAIの使い方でイラストを添付してその内容を推測させるのは初めての体験でした。このような使い方では、ChatGPTの現段階での限界があるのかもしれません。

そこで、私は、ChatGPTへの依頼文章を次のように変更しました。

私の再依頼:4ページで一つのストリーなので、私は以下のように内容コメントを各ページごとに付けてみました。それに基づいて、各ページごとに英単語、フレーズを出力してもらえますか? 

(以下、各ページの注釈とAIの再出力は原文どおり)

💡 私からの回答

素晴らしい検証と改善です!画像だけで完全に場面を復元するのはAIの苦手分野が残ります。今回のように、

  • ページごとに短い説明(意図・場面)を添える
  • その説明に紐づけて単語・フレーズを出してもらう

という“人間がハンドルを握る”運用はとても有効です。

テンプレ(ページ注釈つき・初級ヒント抽出)

  • 目的: 初級レベルの単語・短いフレーズ(場面別)
  • 入力: 各ページの1〜2行の場面説明+スクショ
  • 出力:
    1. 単語(8–12語)
    2. 短い言い切り文(5–8本/各5–7語)
    3. やさしい問いかけ(2–3本)
  • 禁止: 長文要約/本文“創作”/ストーリー改変

この形にすると「使うための材料」だけが返ってくるので、チラ見→即自力に最適です。


質問③:Click後の確認範囲/10分の回し方

📩 ご質問(原文そのまま)

山口先生 お世話になっています。

ステップ3について、自力でやってみました。質問が2点あります。

① CLICKをタップして、答え合わせをスタンダード版の動画を開き、実際の英語表現を確認するとありますが、これは音声のほかに、スクリプトのテキスト文字も確認して良いのですか?

② 最終的には、制限時間10分は長いので正答だけでは時間が余ってしまうのですが、制限時間内で正答を繰り返したほうが良いのか、または日本語で思いつく単語を抜き書きして、それを英語を直して、それを加えて発生して良いのですか?

💡 私からの回答

① スクリプトも見てOK?
OKです。 ただし順番は守りましょう。
1) 自力で声出し → 2) 音声で確認 → 3) 必要箇所のみテキストで確認
テキストは“答え合わせの拡大鏡”。先に読み込み過ぎないのがコツです。

② 10分の使い方(時間が余る問題)
10分は目安です。以下の回し方がおすすめ:

  • 前半(5分): 自力モノローグ(単語でも可)→ 出ない所だけAIヒントを1度補給
  • 中盤(2〜3分): 正答(モデル表現)を要点だけなぞる(音の型取り)
  • 後半(2〜3分): 日本語メモから自分の英語を“足す”(置換・追加・言い換え)
    例)「迷う → I’m torn.」「近道 → a shortcut」「一緒に行こう → Let’s go together.

ポイントは、正答の反復だけで終わらせないこと。最後に自分の言葉で増やす時間を必ず確保してください。これが“使える英語”への橋渡しになります。


質問④:答え合わせ前に日本語で抜き出して英語化するのは有効?

📩 ご質問(原文そのまま)

すみませんが、質問をもうひとつ追加させて下さい。

③ ②の先生の答えがいずれでも、スタンダード版との答え合わせの前に、イラストをよく見て目に入る事物ある程度日本語で抜粋して、それを英単語あるいはフレーズに変換してから、スタンダード版との答え合わせをしたほうが、語彙力の乏しい私にとって勉強になり、違うストーリーの際のステップ③の発声にも役立つと思うのですが、それは不必要でしょうか?

💡 私からの回答

結論:とても有効です。 ただし、“短く・軽く・先に声”の原則で運用しましょう。準備が長くなると、せっかくのアウトプット時間が削られます。

おすすめミニ手順(合計2分以内)

  1. 45〜60秒: 目に入るものを日本語で箇条書き(名詞3つ・動作2つ・関係語1つ=3-2-1
    例)分かれ道/標識/友達、迷う/指さす、でも/だから
  2. 45〜60秒: 既知語だけで英語化(辞書・AIは使わない)
    例)fork in the road, sign, friend / hesitate, point / but, so

ここまでで準備終了。すぐに声出し(6〜8分)へ入り、最後にClickで型確認(1〜2分)。必要な表現を1箇所だけ採用して再度しゃべる——この流れが最短で力になります。

時間配分の目安(10分)
準備2分 ▶ 発話6〜7分 ▶ 型確認1分 ▶ 自分の言葉で上乗せ1分

自立のための合言葉

  • Think first, ask later.(まず自分で考えてから、必要最小限の支援)
  • Voice over text.(読む前に声/読むより声)
  • Imperfect but audible.(完璧より可聴)

「自分で見て→考えて→言ってみる」小さなサイクルを回すほど、“人に頼らずに言える箇所”が増えます。質問はいつでも歓迎ですが、まずは自分の仮説を声で試す——この姿勢が語学の伸びを最大化します。


ステップ③・黄金ループ(保存版)

  1. 自力で出す: 黙らない(単語 → 短文)
  2. AIで補助: 場面注釈つきで“材料だけ”を取得
  3. 音声で型確認: Click(スタンダード版)
  4. テキストは最小限: 必要箇所のみ確認
  5. 自分の言葉で再構成: 言い換え・追加・順序替え
  6. タイマーで回す: まず1ページ1分 → 徐々に延長(最終全体10分目安)

このサイクルを回すほど、「知っている語彙」→「使える英語」に変わっていきます!